人の話しを理解すること
次の「ドクター・ハウス」からのセリフのカッコを日本語と英語で推測してみてください。
病院で、医師が部下の医師の部屋を訪ねてきて、自分たちの病院以外に患者に推薦できる医師がいる病院はどこかたずねます。
-What are the (..a...). 「どんな(....)ですか。」
-You are gonna (..b...) him without meeting him? 「患者に会わずに(.....)するつもり?」
-I need to know the (..a...) to know which hospital to recommend. 「どこの病院を推薦したらいいのか(....)を知る必要があるから聞くんです。」
ドクター・ハウス2-10話より
お分かりになりましたか? (.....)の中は日常生活ではあまり出てこない単語ですが、(.....)以外は比較的簡単な単語ですので、聞き取れて意味も理解しているとしましょう。(.....)の中の英語の単語を知らない場合、聞き取れない場合でも、日本語でしたら大体何を言っているか想像はついたのではないでしょうか。この状況下においての日本語の言葉と、それがもつ意味を理解しているのではないでしょうか。
このように、日本語の語彙を幅広く体験も含めて知っていることは、英語を理解する上でも重要です。英語を話すことにおいては、日本語から英語に置き換えることは障害になったりもしますが、話さずにだまって理解することは、日本語の基礎があり、いろいろなことを体験から知っていて、それを頭の中でイメージできて、日本語の言葉にできることが重要です。
人間の営みは言葉の違い、文化の違いはあるにせよ基本的には同じものです。ですので、英語について少しの理解しかなくても、または発展途上の英語力だとしても、その状況やその分野に日本語で詳しく知っていれば推測が可能なシーンも多々あります。
逆に、日本語で日本国内ですら、それを体験したことも聞いたこともなく、ましてやそれを表す言葉も知らなければ、日本人でもそれを表現する日本語はその人にとったら外国語に等しいでしょう。
■私はときどき電話で、ご高齢の方に「銀行振り込み」という言葉を説明し、どのようにするか具体的におしえる場面があったりします。
「振り込み」= 「銀行からお金を別の口座に送ること」とでも表現できるでしょうか。
具体的には、自分の口座のある銀行へ行く → 窓口の人に聞いて送り先と金額をおしえて手続きする、というふうに、日本語ですら、本人にとっては未体験のことですのでイメージも難しく、言葉の理解も困難です。
皆さんの英語を使っての目的や目標が何であるにしろ、その目標に向かって勉強しつつ、日本語で仕事したり、社会に参画したりしていることは目的に向かっていることを意味する重要なことだと思います。
上のカッコ内の言葉は、こちらです。
(....a...) = symptoms 症状 「シンプトンズ」と聞こえる?
(....b...) = diagnose 診断する 「ダイグノース」と聞こえる?
■リスニングのヒント
■スピーキングのヒント