カタコト英語
英語を完全に間違いなく話すことは特殊技能かもしれませんが、カタコトでしたら誰でも必要最低限の単語を知っていれば意思の疎通ができるものです。特に緊急事態でしたら、黙っていては何も通じあうことができませんので、うまく話そうと努めることより、意思表示をしようという気持ちを表すことが大切です。
私自身、英語を話せる人として知られているので、仕事でよく日本語が通じない外国人との電話で呼び出されたりしますが、話しができないためそのまま保留にして、電話を切られてしまうときもあります。しかしそこで、最低限の緊急用語が頭に思い浮かべば、その場をうまくおさめることも可能です。
先日、やはり呼び出されましたが、現場についたときにはなんとかおさまっていました。聞いてみると、 Call back. 「コールバック」 Tomorrow morning. 「トゥマローモーニング」、「かけ直します」または「かけ直して下さい」「明日の朝」と言ったら、OK! と返ってきたので電話を切ったとのこと。主語がないので、こちらからかけるのか、かけてほしいのかは表されていませんが、「今は話しができない。とりあえず、明日の朝まで待って。」ということは相手に理解できたことでしょう。「コールバック」はもうカタカナ英語になってしまっていますが、英語でも通じます。
■カタコトでも結構つうじるものです
-Ping-Mei very good friend. 「ピンメイはいい友達です。」 She understand. 「彼女は理解してくれています。」 She give me job. 「彼女は私に仕事をくれます。」 ..... Wu Ming not friend. 「ウーミンは友だちではありません。」 Wu Ming name is Chris. 「ウーミンの名前はクリスです。」
-Last night, Ping-Mei call me. 「昨夜、ピンメイから電話がありました。」 Ping -Mei say she go to see Chris. 「ピンメイはクリスに会いに行くと言っていました。」 Please. You no send me away. 「お願いです。私を送り返さないで。」 I have visa. Family here. 「私はビザもあります。家族もここにいます。」 ..... Ping-Mei say she tell Chris she see him no more. 「ピンメイはクリスにもう会わないと言うと言っていました。」 We are good people. 「私たちは良い人々です。」 ...... Ping-Mei say Chris always stays at same hotel. Pacific Regal. 「ピンメイはクリスはいつも同じホテルに泊まると言っていました。パシフィックリーガルというところです。」
-This all I know. 「これが私の知っているすべてです。」 Ping-Mei husband Ren-Di is good man. Good husband. 「ピンメイの夫のレンディはいい人です。いい夫です。」 Ren-Di not kill Ping-Mei. I know. 「レンディはピンメイを殺していません。私は知っています。」
もちろんこれはフィクションですので作られた会話ですが、カタコトであってもこのぐらい話せれば簡単な意思の疎通は十分できます。お分かりの通り、動詞は現在形だったり、省略されていたり、間違っていたりしていて、厳密に言うと現在の話しなのか過去の話しなのかは表されていませんが、今ある事実としては十分相手に通じるはずです。 クローザー3-10話より
■簡単な単語で話そう