あまり話したくないとき
いくら英会話を上達したいといったところで、人には話したくないとき、そんな気分になれないとき、その話題に消極的なとき、またはその相手とこれ以上会話したくないときなど、いろいろな場面があるでしょう。そんなときのために、こちらの言葉の後ろにある意図を何気なく伝える便利な言葉の使い方があります。
■good 「グード」または、fine 「ファイン」など短く悪い印象のない言葉を使う
-How are you. 「元気?」
-Good! 「元気よ。」
-How's the date yesterday? 「昨日のデートはどうだった?」
-Good! 「よかったよ。」
-Have you met his parants? 「彼のご両親に会ったの?」
-Yes... 「うん…。」
-How was it? 「どうだった?」
-Good. 「よかったよ。」
ここまで、good を連発してそれ以上話さなかったら、相手も話したくないのだろうとだいたい察してくれるはずです。このローレライのセリフのように、same「セイム」、nothing 「ナッシング」なども有効です。
-So, how are things at the Inn? 「ホテルの方はどう?」
-Fine. The same. 「順調よ。特に変わったこともないワ。」
-Anything new with you? 「何か、プライベートで新しいことはないの?」
-No, nothing. It's been pretty quiet around the house lately. 「いいえ、何もないワ。このごろ家は静かだワ。」
-Well, sometimes quiet could be nice. Soothing. You can hear yourself think. 「たまには静かなのもいいわヨネ。心が落ち着くわヨネ。いろんな考え事ができるわヨネ。」 ...... All right! What's going on with you two? 「…」「いいかげんにしてヨ。いったい、あなたたちはどうしちゃったの?」
-Nothing. 「特に何も…。」
-It's not nothing. You've both been sitting here, not saying a word, not looking at each other. Are you two in a fight? 「特に何も、じゃないワヨ。一言もしゃべらないで、お互いの顔も見もしないで座っているじゃない。けんかでもしてるの?」
soothing = (形容詞)落ち着かせる、なだめる、鎮静する
ギルモアガールズ2-13話より
■whatever... 「ファットエバー」(発音は語尾を下げる)「どうでもいいけど…」
友だちなどカジュアルに話してもいいときは、この言葉によって「今の話題はもういいよ」「どうでもいいよ」(ちょっとなげやり)、「いいから、次の話題にいくよ! 」のようなニュアンスになります。短いセンテンスだけに、イントネーションが違うと通じませんので、実際のドラマの会話を繰り返し見て聞いて使い方をマスターしましょう!
-Have we met before? 「私たち、以前に会ったことがあるかしら? 」
-We have. But probably you don't remember. So....whatever... 「会ったことあるけど、君は覚えてないと思うから、それは、どうでもいいけど…。」
-This paper or one like it posted on line. I need to find it. 「私の論文か、それにそっくりなのがネット上にあるの。それを探したいの。」
-Correct me if I was wrong. But you already have that paper. 「もし、間違っていたら言ってほしいんだけど、君はその論文をすでに持っているんだよね?」
-My paper got plagiarism scanner. I need to find out why and from what. 「私の論文が盗作スキャナーにひっかかったの。それはなぜかと、どこでひっかかったかを調べたいの。」
-OK. Whatever... 「そっか…、僕には関係ないからどうでもいいけどサ…。」
ベロニカマーズ3-6話より
どちらも、「自分はその話しはもう関心がない」という意思表示になります。場合によってはなげなりなニュアンスになるので、場面に応じて注意して使いましょう!
■I don't know 「分らない」、I don't care 「関心がない」、It doesn't matter 「関係ない、どうでもいい」を使う
こちらはもっと積極的に「あまり話したくない」ことを何気なくアピールできる言葉です。
-I've heard that there's little argument between Mr. Sato and Mr. Suzuki yesterday after you guys left. 「昨日、あなたが帰った後、佐藤さんと鈴木さんが口論になったらしいワヨ。」
(A)-Is that so? But, I don't really care. 「そうなんですか。でも、私はあまり関心がありません。」
(B)-It doesn't matter to me. 「私には関係ないワ。」
■はっきりと、キッパリと、もう、がまんの限界の時は直接的に言いましょう
いろいろ遠まわしに言っても伝わらないとき、または、これ以上自分は譲歩出来ない時ははっきりと言いましょう。
Leave me alone! 「ほっといて下さい!」
Would you please leave me alone. 「お願いですから、私にかまわないで下さい。」
Can you please leave me alone. 「お願いですから、私にかまわないで下さい。」
Please leave me alone. 「お願いですから、私にかまわないで下さい。」
I don't wanna talk about it. 「そのことについては話したくない。」
I don't want to talk about it. 「そのことについては話したくないんです。」
I'm sorry, but I don't really feel like talking about it right now. 「申し訳ありませんが、今、そのことについて話す気分ではありません。」
ドラマの中にもうがまんの限界! という雰囲気の場面がありますのでご紹介します。
-I thought you were gonna go see her. 「その彼女に会いに行くんだと思ったの。」 This girl, this, this someone else.... 「その彼女、誰か他の女に…。」There's another woman. That makes sense. ......「他に女性がいるんでしょ。だつたら、分るワ。」 But it doesn't. If it's not Kelly then who is it? Where is she? 「だけど、分らないのヨ。もしケリーじゃないとしたら誰なの? その彼女はどこにいるの?」
-Val, don't! OK? 「バル、やめてくれ! いいか? 」 Look, it's enough! All right? I'm warning you! Just get out of here. And leave me alone! 「もう、うんざりだ。いいか? 忠告してるんだ。いいから、もう行ってくれ。ひとりにしてくれ。」
ビバリーヒルズ青春白書8-4話より。この場面はとてもシリアスな雰囲気ですが、バルがあれこれとうるさく聞くので、話したくないノアはいろんなネガティブなことをこれでもか! と言うしかなかったのですね。しかし、これは最終的な手段ですので、けんかをしてもいい相手でしたら使ってもいい…時もあるでしょう。
■Enjoy the mystery! 「エンジョイ、ザ、ミステリー!」
「勝手に想像してください」直訳で「謎を楽しんでください」
これはユーモアのセンスが光るセリフですね。聞かれたくないけど、友好的に会話を進めたいときに便利な言い方です。
-What about yours? 「お前の場合はどうなんだ?」
-My dad? 「僕の父?」
-Yeah. 「ああ」
-I don't know much about him. 「あまり父のことは知らないんだ。」 I thought you knew everything about me. 「僕のことは何でも知ってるんじゃないの? 」
-There's a big gaping hole before your 18th birthday. 「18歳以前のことはまったく情報がないんだ。」
-Enjoy the mystery! 「勝手に推測して。」直訳で「謎を楽しんでください。」
-Oh, come on! You don't wanna talk about him? 「待てよ! 父親のこと話したくないのか?」
ホワイトカラー2-12話より。 ニールが話したくないのに自分の父親のことをピーターに質問されている場面です。ニールのかわし方はスマートでセンスがいいお手本です!
■簡単な単語で話そう