あいづちのバラエティは英会話の入り口
日本語でもそうですが、二人いるとひとりがしゃべるほうでひとりが聞き役というようになる場合があると思います。英語では、あまりしゃべれない人は聞き役にまわらざるを得ません。そこで、相づちのバラエティがあれば、しゃべれなくても会話に参加している気になりますし、相手に喜んで話してもらえることができます。
私も英会話初級者のころは、Great! 「グレート!」「すごいね!」「いいね!」を頻繁に使っていました。We've got a phone call from Mr. A. 「(待ちに待った)Aさんから電話あったよ。」Great! 「グレート!」「よかった~」とか、We'll go there and have lunch. 「あそこでランチしよう。」Great! 「グレート!」「いいね」とか、なんでもかんでも Great 「グレート」でした。
英語圏で生活する前は思いつきませんでしたが、「いいね!」「いいですね。」「よかったですね!」に相当するものはみんな Good! 「グー!」であいづちを打つことができます。短くてもとても便利な単語で初心者でもあまり考えることなく使うことができます。「グレート!」より「普通にいい」感じなので、「グレート」ほどではなくてもいつでも使うことができ便利です。
That's good! 「グード」、Very nice! 「ナイス」、 That's lovely 「ラブリー」 などは「いいですね」という意味ですが、二音節になるだけあってちょっと英語っぽくなります。
■good 「グード」と great 「グレート」の違いが分るドラマからのセリフ
-How are your pancakes? 「パンケーキはどう?」
-Good. 「おいしいよ。」
-Good or really good? 「おいしい、の? それともとってもおいしい、の?」
-Good. 「おいしいよ。」
-So, not really good? 「てことは、とってもってほどじゃないってこと?」
-Fine, really good. 「わかったよ。とってもおいしいよ。」
-Okay. 「わかったわ。」
-But are they great? 「だけど、すごくおいしくない?」
-Rory, would you perhaps like to trade breakfast? 「ローリー、もしかして君のお皿と交換したいの?」
-You mean your pancakes for my egg? Okay.「えっ、私の卵とあなたのパンケーキを?」「いいわよ。」
-Wow, you are crazy. These pancakes are great! 「まぁ、あなたは気が狂ってるわ。このパンケーキは最高においしいワ!」
ギルモアガールズ2-22話より、ローリーとディーンの朝食についてのやりとり。good が良い意味はありますが、気軽に使えて、それに較べてグレートは特別な意味になることが分るかと思います。ぜひ、ドラマで実際に観て聞いてみてくださいネ!
■否定的なあいづち
逆に、否定的な反応も数かぎりなくあります。穏やかな否定、That's not very nice. 「あらま、あまり、感じよくないわね」のような言い方とか、 言い方によってはとてもパワフルな否定になるものも多くあります。It's gross. 「グロース」「やーん、きもちわるーい」とか、It's disgusting! 「ディスガスティング」「気持ちわるーい」とか、It makes me sick. 「メイクスミーシック」「具合悪くなりそうー」とか、 It makes me puke.「メイクスミピューク」「はきそうー」とか、Yuck! 「ヤック」「ゲー、気持ちわるーい」など…。あまり、悪人にならない程度に使うと会話が弾みます。
トニーが社員食堂で、みんなに最近他のホテルで起こった夜勤スタッフの変死の話しをしています。みんなが口々に否定的なあいづちを言っています。ホテル・バビロン6話より。
※このドラマには英語字幕がありません。
-Yuck! 「ヤック! 」「きもち悪いワ!」
-Disgusting! 「ディスガスティング! 」「なんてひどいことなの!」
-Sick! 「シック! 」「はきけがするワ!」 「きもち悪~い! 」
-I'll give you something for the nausea. ...... Now, last two things. Number one. And number two. 「吐き気の薬を何か出すね。」「それと、あとふたつ…。」「おしっことうんちをこれに取って。」
-Ew.「イウ! 」「気持ち悪い~。」 ..... If you are looking for drugs and babies, you gonna be disappointed. 「もし、ドラッグとか妊娠を調べるんだったら、失望するわヨ。」
-I'm also looking for amebas and parasites. 「アメーバとか寄生虫の可能性も調べるんだヨ。」..... I know. 「わかってるよ。」...Ew. 「イウ! 」「きもち悪いんだろう! 」
ロイヤル・ペインズ~救命医ハンク2-15話より。ハンクがナタリーを診察している場面。「イウ!」で「気持ちわる~い! 」とか「げ~! 」とか、「おえ!」とか、吐き気をもようすときをまねる表現です。
-You are in trouble? 「何か問題を起こしたの?」
-A lot. I might get expelled. 「はい、いろいろ…。退学になっちゃうかも。」
-That's no good. 「それはよくないね。」
「ザッツノーグッド!」これをひとつ覚えれば、いろいろな「悪いとき」に使えます。「ザッツグード!」「いいですね」の否定形です。どこでも使えて便利です。ひとまず、これを言うと相手は話し出すでしょう。最初のとっかかりの簡単なあいづちです。是非、「ザッツグード」といっしょに覚えましょう。ホワイトカラー3-12話より。 校長室の前の廊下の椅子に座っている学生にニールが話しかけている場面です。
-Tessa is not going. Something came up at work. 「テッサが行けなくなったんだ。仕事で何か事情が起こったみたいでね。」
-Too bad. I'm sorry. 「それは残念ね。」
「トゥ、バッド」もよく否定的なあいづちのとき使えるセリフです。「トゥ、バッド、アイムソーリ」で、「それはいけませんね。残念ですね。」と相手に同情する「アイムソーリー」も添えましょう。彼女のテッサとジャマイカで休暇を過ごすはずだったブースがバーでしんみりと一人でお酒を飲んでいるところにテンペランスが声をかけている場面のセリフです。
BONES -骨は語る 6話より。
■Good for you! 「グッドフォーユー!」「よかったですね!」
話している相手に、「それはよかったですね!」というときは、簡単に「ナイス!」、「グレート!」、「グット!」でも意思表示はできますが、Good for you! は、「それをしたことはあなたにとてもいいと思いますヨ!」とか、「私はあなたがそうしたことを聞いてとてもうれしいです。」というようなニュアンスになります。
Good for you! 「グッドフォーユ」「(あなたは)よかったですね!」
Good for her! 「グッドフォーハー」「(彼女は)よかったですね!」
Good for him! 「グッドフォーヒム」「(彼は)よかったですね!」
など、誰に対しての「よかったですね!」かを、シチュエーションによって応用しましょう。
-I thought she'd never get out of bed. Where did she go? 「ドナはもうベッドから起きれないんじゃないかって心配してたよ。どこに行ったの?」
-Oh... she just wanted to get fresh air. She went for a walk. 「えーっと、外の新鮮な空気を吸いに散歩に出かけただけよ。」
-Good! Good for her! 「よかった! 」直訳で、「それは彼女にとっていいことです。」
ビバリーヒルズ青春白書7-19話より。元気がなかったドナが散歩に出かけたと聞いて安心したディビッドのセリフ。
-I talked to Donna this morning and she's gonna be returning to work tomorrow. 「今朝、ドナと話したら、明日から戻ってこれるってことだよ。」
-Oh! Good for her! 「まあ! それはよかったワ!」
ビバリーヒルズ青春白書7-18話より。大学のラジオ局でのミーティングの時のブレンダンの発言とそれに応じるトレースのセリフ。
■Poor! 「よくないですネ! 」「かわいそうに!」
逆に、よくないとき、同情するときは、「プア、○○(名前)!」と言うと、「私はあなたに同情してますヨ」と言うあいづちになります。英会話初心者のころ、「プア、(私の名前)! 」をあらゆるところで言われ、プア=貧しい、のイメージしかなかったころは超動揺した思い出がありますが、「プア、○○(あなたの名前)! 」と言われるのは、みんながあなたのことを気にかけてくれている証拠です!
-Poor, Jan! How drunk was he? 「かわいそうなジャン! どれくらい酔ってたの?」
-He said he wasn't drunk. It's a mild concussion. And we gonna take him home. 「酔ってなんていないって言ってるけど、軽い脳震とうだってさ。これから、家につれて帰るよ。」
ギルモア・ガールズ2-3話より。マックスとローレライの会話。マックスの弟のけがのことを話している場面です。
-Come here. Let me see your arm! 「ちょっと、来て! 腕を見せてごらんなさいな。」 You poor little thing! 「ユー、プア、リトル、シング! 」「まあ、かわいそうに! 」 It's so hard being a woman! Isn't it! 「女であることはとても大変なことよネ! そう思わない? 」
名前を言わなくても、こんなふうに言うこともできます。ギルモア・ガールズ2-20話より。ベベットがローリーのギブスの腕を見て駆け寄ってくる場面。
-Poor thing! 「プア、シング! 」「かわいそうに。」
-She may not remember any of it. 「(明日の朝には)何も覚えてないわよ。」
サンクスギビングのパーティーで酔っ払って支離滅裂なスーキーのことをローリーとローレライが話しながら立ち去る場面。ギルモア・ガールズ3-9話より。
-Miss May has gone to meet her maker.... 「メイさんは神に召されました。」
-Oh, No! Oh! You poor poor thing! 「まぁ! シャンブー、かわいそうに!」
メイが亡くなったことを知り、近所に住むハナがメイの息子のシャンブーに言葉をかけます。
ブラウン神父 シーズン8-2話より ※アマゾンプライムビデオには英語字幕がありません。
■わからなかったときとか、もう一度聞くときなどは、I beg your pardon? 「アイ、ベッグ、ユア、パードン?」とか、ただの Pardon? 「パードン」でもかまいません。「何といいましたか、聞き取れなかったんですが」とか、I'm sorry I don't get it. 「分からなかったんですが…」など使えます。ただの Sorry? 「ソーリィ?」と言っても、「何ですか?」「なんて言ったんですか?」という意味ですが、「ソーリイ」の「リイ」にアクセントをおいて語尾を上げて発音しないと通じませんのでご注意を!
ドラマの中の参考にできる場面とセリフ
-That's why you hate Christmas. 「それがクリスマスを嫌いな理由なのね。」
-That and .... I'm always alone. 「それもそうだし…、いつも一人だから…。」
-Oh, well, you are not gonna be alone this Christmas. 「あら、それだったら、今年のクリスマスは一人じゃないから。」
-Could you say that again, please? 「もう一度言って…、く…れ…ない…かな?」
-You... are... not... gonna be... alone... this Christmas. 「今年の、クリスマスは、あなたは、一人じゃ、ないから、ネ! 」
これは本当は聞こえているのに、わざとアリーに同じことを言わせるためにラリーが聞き返す場面ですが、もちろん本当に実際聞こえなかったとか、分らなかったときにも言うことができます。アリー・マイラブ4-6話より
-If you could show me where to set up? 「私のはどこで仕事すればいいかおしえていただければ…。」
-I'm sorry? 「アイムソーリー?」「どういうことですか?」「何のことですか?」「何のことでしょうか?」「何のことを言ってるんでしょうか?」
-My office. Where is it? 「私のオフィスです。どこでやればいいんでしょうか?」
-Peter, this is your office. 「ピーター、ここが君のオフィスだよ。」
これは、そんな質問がくるとは思っていなかったので、ピーターが何を尋ねているのかわからなかったので、聞きかえしている場面です。「アイムソーリー?」は最後の「リー」にアクセントを置いて発音しないとうまく通じませんヨ! 短いセリフだけあってイントネーションがとても重要なので何度も聞いて覚えてから使いましょう!
ホワイトカラー2-8話より。
-Mr. Lakeside, sorry for the delay. 「レイクサイド様、大変お待たせいたしております。」
-Thurrock. 「サロックだ。」
-Sorry, Sir? 「何でございますか?」「ソーリー? サー?」
-The name is Mr. Thurrock, not Mr. Lakeside. Can you people get anything right? 「私の名前はサロックだ、レイクサイドではない。君たちはこんなこともできないのか。」
-My apologies, Mr. Thurrock. 「申し訳ございません、サロック様。」
ホテルバビロン 7話より。ベンがお客の名前を間違えて呼んでしまう場面。
-Could you say that again? I'm sorry. I didn't get that. 「もう一度言ってくれませんか。聞き取れなかったんですが。」
ハンクとクーブリック医師の会話。マリッサの赤ちゃんの治療方針について話しあっている場面です。「クッジューセイイトアゲン」「アイムソーリー」「アイディドントゲッザッ」はどれかひとつだけでも、聞き直すときに使えますが、3つそろうと、ますます、はっきりわかります。ビギナーはいろんな言い方をしてみると、発音やイントネーションなどをカバーできるので、相手によりわかりやすいですよ!ロイヤル・ペインズ4-7話より。
■話しをうながすあいづち
So? 「で、それから?」 「ソウ?」
And, then? 「そして、それから?」 「エンゼン?」
And? 「それで?」「エーンド?」
Because? 「それはなぜかというと?」「ビコーズ?」
Such as? 「たとえば?」「サッチアズ?」
How so? 「どうしてそうなんですか?」「ハウソウ?」
いずれも話しを誘導するように、相手の話しを聞く姿勢を見せることがポイントです!
-Major Crime because....? 「重大犯罪班がなぜここにいるのかというと…?」
-Community center. City owned. Which means it's next to our problem. 「公民館は市の持ちものだから、ほとんど私たちの問題なの。」
フリッツとチーフの事件現場での会話。クローザー5-5話より。
-Stakeouts with Neal were the worst. 「ニールといっしょのはりこみは最低だったよ。」
-How so? 「あら、どうしてなの?」
-He'd always wanna listen to the public radio, or talk about Roman imperial manuscripts... 「やつはいつも公共ラジオを聞きたがるし、話と言えば、ローマ帝国の写本の話しとかだし…。」
ホワイトカラー4-1話より。エルにニールとの思い出を語るピーターのセリフより。
What's the point again? 「ファッツザポイント、アゲン?」「で、要点はなんでしたっけ?」あまり、口調がきついとけんかを売っているようにもきこえるので要注意です。
Then, what? 「ゼン、ファット?」「それでどうしたの?」これも言い方に注意しないと興奮しているところでは油を注ぎかねません。
■あまり積極的でないあいづち
ときにはあまり賛成したくない返事もあるでしょう。そのときは、I guess so. 「アイゲスソー」「そうかもね…」や、I suppose so. 「アイサポーズ、ソー」「そうかもね」、Maybe. 「メイビー」「かもね…」、Probably. 「プロバブリー」「たぶん…」、のような、賛成だけど、積極的でないときに便利です。 OK.「オーケー」も日本語では肯定的な意味で使われることがほとんどですが、英語では、イントネーションによっては、「別にどうでもいいけど…。」のような消極的な意味とか、「それでどうしたの?」というような賛否はまだ表さず話しを促すときに使ったりします。
■詳しく聞きだすときのあいづち
相手が言いにくそうにしているとき、どういう風に話したらいいかどうか迷っているようなときは日本語でもよく使いますが、動詞を修飾する副詞を活用する手があります。「正確には?」、「具体的には?」、「仮定すると?」、など副詞一つだけ知っていれば簡単にあいづちができるので超便利!
-What's wrong? 「どうかしたの?」
-Nothing. It's just probably one of those blue moods. 「なんでもない。たぶんただの憂鬱な気分だけなのかも。」
-Specifically? (スペシィフィカリー?)「具体的には?」
-Work has been a little tedious. 「仕事がちょっとつまらなくなっちゃって。」
-More specifically? 「もっと具体的には?」
-I'm overtired. 「疲れがたまっているのかも…。」
-Precisely? (プレサイスリー?)「はっきりというと?」
-Larry is gonna dump me. 「ラリーに捨てられるワ。」
specifically = 具体的に、明確に、はっきりと (機械などの仕様のことをスペックといいますが、その副詞形です)
tedious = 退屈な、つまらない
precisely = 正確に、はっきりと
dump = 捨てる、恋人を振る、お払い箱にする
アリー・マイラブ4-22話より
-Your grandmother stole the painting. 「君のおばあさんが絵を盗んだのサ。」 If we get the painting, it's going back to the Channing Museum unless you give us a good reason to keep it away from them. 「もし、我々が絵を取り戻したとしても、君が美術館に帰せない正当な理由がない限り、絵はチャニング美術館に戻されるんだ。 Tell me a story. 「話してくれないか。」 How did she take it? Just hypothetically. 「どうやって君のおばあさんがそれを手に入れたか。」「ジャスト、ハイパセティカリー」「仮説でいいからさ…。」
-Hypothetically? 「仮説でいいワケ?」
ホワイトカラー5話より。話してほしくても、彼女の祖母がどうやったかを聞くので、ジュリアナは推論で答えるしかありませんヨネ。
■相手が言ったことに同意するあいづち
I know. 「アイノー」「分っています。」「分ります。」「そうですよね。」
I understand. 「アイアンダースタンド」「理解してます。」「分ります。」
I've heard. 「アイブハード」「そう聞きました。」「聞きました。」
Yes, of course. 「イエス、オフコース」「もちろんです。」
Of course not. 「オフコースノット」「もちろん、そうではありません。」
これらを覚えて、状況によって使い分けるだけでも、相手との会話がスムーズにできるでしょう。「私はちゃんと聞いていますヨ。」という意味の表情と合わせて使ってみてください。
-I like that house. 「あの家が好きなのに…。」
-I know you do. 「そうよね。」直訳で「私はあなたがあの家が好きなことを知っています。」
-I don't want it to fall down. 「家が崩れるなんていやだワ。」
-I know you don't. 「そうよね。」直訳で「私はあなたが家が崩れてほしくないと思っているのを知っています。」
夜中に訪ねてきたローレライですが、スーキーは崩れそうになっているローレライの家のぐちを聞いてあげている場面です。ギルモア・ガールズ2-11話より
-I'm not trying to make you feel better. I'm trying to be honest. 「僕はあなたを気分よくしようとしているんじゃないんです。ただ正直に言ってるだけです。」
-Yes, you are. 「そのとおりだね。」
リチャードがディーンの素直さに悔しながら同意しているセリフです。ギルモア・ガールズ2-12話より
-I love her so much. 「僕は彼女のことが大好きなんだ。」
-Of course you do. 「もちろん、そうだよね。」「オフコース、ユードゥ」
-I don't want to let her go. 「僕は彼女をいかせたくないんだ。」
-Of course you don't. 「もちろん、そうだよね。」「オフコース、ユードント」
-But I also know that's crazy. She is 15. 「だけど、これはまともじゃないってこともわかってるんだ。彼女は15歳だからね。」
-Of course.... What? 「もちろん…、えっ! 何だって?」
バンダイクが彼女のことでヤケ酒を飲んで仕事ができなくなった件で、エバンとペイジがバンダイクをなぐさめている場面です。最初は二人とも同意していましたが、だんだんあやしくなってきました。ロイヤル・ペインズ~救命医ハンク~4-8話より。
これは相手が言ったことを繰り返して同意を表す表現ですが、日本語でも「そうですよね」、「おっしゃるとおりです。」などはよく使われますよネ。英語ですと、相手が使った動詞によって若干複雑になりますが、
Yes, you do. 「そうですよね。」
No, you don't. 「そうではないですよね。」
Yes, you are. 「そうですよね。」
No, you are not. 「そうではないですよね。」
の四つを覚えて、相手の話しを聞きながら使い分けましょう。
I'm sad... 「私、悲しいワ…。」
Yes, you are. 「そうよね…。」
I feel terrible. 「私、気分が優れないワ。」
Yes, you do. 「そうよね…。」
と、いう具合になります。
■逆に相手に同意しないときは…
-So, you are miserable. I'm miserable. 「ということは、あなたも私も悲惨な状況だということよね。」
-Life sucks. 「人生は最悪だ。」
-It doesn't have to be that way. 「そんなふうに考える必要はないわヨ。」
-What do you mean? 「どういう意味だ?」
-I'm saying we can help ease each other's misery. 「私が言ってるのはお互いの悲惨さをなぐさめあうことができるってことよ。」
-I don't think that's such a good idea. 「僕はそれはあまりいい考えだとは思わないナ。」
-I think it is. 「私はそう思うわ。」
-I don't think it is. 「アイドンシンク、イトイズ! 」「僕は全く思わないナ! 」
ビバリーヒルズ青春白書7-26話より。この場合の、I don't think it is. 「アイドンシンク、イトイズ!」はこの会話の内容とブレンダンの言い方でもわかるように、全く賛成できない強い意思が感じられる言い方です。
■相手に同意しないとき…ユーモアのある上級者用
-You look like shit! 「ひどい格好だな! 」「ユー、ルックライク、シット!」
-I missed you, too! 「俺も寂しかったヨ! 」「アイ、ミストユー、トゥー!」
久々に会った弟ヘンリーに「ユールックライクシット! 」「ひどい格好だな!」と言われて、まったく別の返事をしている場面です。これは、ヘンリーが、I missed you! 「アイミストユー!」「会えなくて寂しかったヨ!」と言ったと仮定して、I missed you, too! 「俺も寂しかったヨ! 」と冗談で言っている場面です。兄のアレックスの気持ちを代弁すると、「せっかく久しぶりに会えたんだから、ダサい格好をけなしたりしないで、もっと会えたことを喜んでくれよ!」と言ったニュアンスで返事をしています。友だち同士で、使えるユーモアあふれる会話ですネ!
映画「イルマーレ」より。
■何か心配されているときのあいづちは、 No worries! 「ノーワリーズ!」
日本語の「大丈夫です」は、ばくぜんと広い意味で問題ない、安心してもいいことを言ったりしますが、そんなふうにいつでも、気軽に「ノーワリーズ」は使えます。オージーたちは、「ノーワリーズ、メイト!(または、マイト! ) 」とカジュアルな場面で連発します。
-Excuse me. Would you....「ちょっと、すみません。これを…」何かを頼むときなど
-No worries! 「ノー、ワリーズ! 」「大丈夫ですヨ。」「いいですよ、やってあげましょう! 」
-I will leave it to you.「あなたに任せるわ。」
-No worries! 「ノー、ワリーズ!」「大丈夫。」「心配しないで。」「引き受けるよ。」
-I walk very slowly. 「歩くのが遅くて…。」
-No worries! Take your time. 「ノー、ワリーズ! 」「大丈夫ですよ、ゆっくりどうぞ。」
-We've done here, mate! 「さあ、修理できましたヨ!」
-Thanks! I really apprecited. 「ありがとう! 感謝します。」
-No worries! 「ノーワリーズ」「どういたしまして。大丈夫ですヨ。」
...........
-That's yours! 「これは君にあげるヨ!」
-Thanks! 「ありがとう! 」
-No worries. 「ノーワリーズ」「いいんだヨ! 」
オージーは、特にオージーの男性は、「ノーワリーズ」を連発します。ETが船の男や彼の子どもに感謝されて、「ノーワリーズ」を連発している場面です。 UMITAKA Sea Patrol 10話より。※このドラマには英語字幕がありません。
■「すごいですネ」を別の言葉で応用してみましょう!
「グレート!」「グード!」はどこでも使えるなかなか便利な言葉ですが、別な言い方もマスターして英会話ビギナーから少し進歩してみましょう。
That's awesome! 「ザッツ、オーサム!」「すごいネ! 最高! 」
That's amazing! 「ザッツ、アメージング!」「すごいネ!(驚いたときなど)」
That's genius! 「ザッツ、ジニアス! 」「すごいネ! (アイディアがすばらしいときなど)」
That's incredible! 「ザッツ、インクレディブル! 」「すごいネ! (信じられない、びっくりしたときなど)」
-I'm her intern. 「私はインターン(実習生)なんです。」
-That's hysterical! 「それはとてもおもしろいネ! 」「ザッツ、ヒステリカル! 」(おかしくて笑いが止まらないときなど)
難しい言葉を覚えて使いたがる年頃のペイジが、大人の会話に覚えたての言葉で参加しています。たとえその場にぴったりフィットした形容詞でなくても、自分も場の雰囲気も楽しくなりますヨ。映画「マイ・インターン」より
■簡単な単語で話そう