That... 「ザット…」ばっかり!
日本語には、あれ、それ、これ、とあり、使用頻度はみんな同じくらいだと思いますが、英語の that 「ザット」は this 「ジス」より使用頻度が多く、it 「イット」より特殊な目立つような使いかたで出てくる印象があります。すべてが英語の生活になれていないころは、なんだか、この that, this, it の三種類のうちでthat 「ザット」ばかりが多く聞こえました。なぜそうなのか、理屈はわからないのですが、とにかくまわりで that...「ザット…」というような言葉ばかりが印象的に聞こえてくるので、とりあえず、みんなのまねをして使うようにしました。
That's it! 「ザッツイット!」「その通り!」
That's the one. 「ザッツザワン」「それ、それ!」直訳では「それが前に言ってたものです」、誰かが自分の言いたかったことを言ってくれたときなどに使います。
That's nice. 「ザッツナイス」とか That's good! 「ザッツグード」など、どちらも「いいですね」という言い方です。
That's what she told me. 「そう彼女は言ってたけど…」、直訳では、「それが彼女が私に言ったことです。」
Wow, that's... that's... interesting. 「おっと、こ、こ、これはおもしろい(髪型)だね。」
ハンナ・モンタナ シーズン1 7話より、ジャクソンが美容師の勉強をしているニーナに出来上がった髪型に反応したセリフ。
関連ページ: 海外TVドラマで英語学習 > ハンナ・モンタナ
■おすすめレベル: 中級に近い初級か中級、英検準2級程度~
■セリフの速さ(話すスピード): 普通
■セリフのおもしろさ: 普通
■セリフの簡単さ(簡単な単語を使っているか): 普通
■セリフの鮮明さ(何を言ってるかわかりやすいか): 普通
■That'll do. 「ザルドゥー」「それで充分です」
That'll do. 「ザルドゥー」は、「ザット」から始まる短いいいまわしですが、人々がよく使っているのを聞いて、最初はなんのことかあまりよくわからなかったのですが、そのうち人から「ザルドゥー」と言われる場面に何度も遭遇するうち意味を実地で理解できるようになりました。直訳では、「それは、間に合うでしょう」、「それは、役に立つでしょう」という意味ですが、あらゆるところで聞きます。たとえば、受け取りの署名を頼まれて、ちょっと汚く書きすぎたかしら?みたいに思っていると、 That'll do. 「ザルドゥー」、「それでいいわよ」「充分よ」「大丈夫よ」「もういいわヨ」みたいな感じで、言ってくれます。たとえば、友だちが自分のいえに遊びに来たとします。料理を二人でつくっているときに、道具を探している友だちに自分の出したものに対して、That'll do. 「ザルドゥー」「それでたりる、それで充分、それでいいわヨ」というようなニュアンスです。
-All right, Mr. Ecoles. Thank you. We've seen quite enough. 「エコールズ君、もういいよ。ありがとう。充分見せてもらったよ。」
-I'm not screwing around, Sir. As about income stream..... 「教授、僕はふざけてるんじゃないんです。今度は、どうやって利益をあげるのかの説明…」
-That'll do. You can sit down now! 「もう充分だ。すわりたまえ! 」
ベロニカ・マーズ3-17話より。経済学の授業でローガンの「私のお尻を採点してドットネット」のプレゼンを途中でやめさせる教授の「ザルドゥー」。
場合によっては、that 「ザット」を this 「ジス」にして、This will do. 「ジス、ウイル、ドウ」にして使える場面も多々あります。
-As a matter of fact, I would like to bestow upon you the honor of "the Genovian order of the Rose". 「事実、その証拠に、お二人にジェノビアン国のローズ勲章を授けたいと思います。」 Wouldn't you please kneel. 「どうぞ、ここにひざまずいてください。」 Does anybody has a saber? 「どなたか、サーベルをお持ちではありませんか。」
-I have an umbrella! 「傘だったらありますが…。」
-I have an emergency break! 「サイドブレーキがあるワヨ! 」
-This will do fine, thank you! 「ジス、ウィル、ドウ、ファイン! 」「これでいいワ! ありがとう。」
「プリティプリンセス」より、女王が勲章授与のためサイドブレーキをサーベルとして代用する場面。
関連ページ : ドラマで英会話-実践編 映画 > プリティープリンセス
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