....or not? 「…オア、ノット」 「したいですか? したくないですか?」
英会話初級者だったのに、英語圏で生活するようになって、奥ゆかしい(?)私のような日本人はあまり使わないような直接的な言い方をいろいろな場面で聞くことがありました。
その代表的なセリフのひとつが、
Do you want me to do it? 「ドゥユー、ウォンミー、トゥドウイッ?」
直訳で「私にそうしてほしいですか?」 、「やってあげましょうか?」
まるで、私が赤ちゃんになってしまったような、自分の無力を感じるセリフです(泣)。または視点を変えると人に親切にしてあげるときの言葉です。私の周りには、土地に慣れない外国人にやさしい人ばっかりだったせいかよくこの言葉を言われました。うれしいやら、無力感やら…。
そしてさらに、追い撃ちをかけるように、もっと直接的に具体的に聞く「…オア、ノット?」が続きます。
Do you want me to do it, or not? 「ドゥユー、ウォンミー、トゥドウイッ、オアノット?」
「私にしてほしいの? ほしくないの?」 「やってあげようか? どう?」
すぐ言葉が出てこなくて、その上、迷ってばかりいて、何と言ったらいいのかわからないで、うじうじしている日本人を一喝するような直接的な言い方です。言い方が乱暴だと、けんかを売っているようにも聞こえなくもありません。
■「…オア、ノット」は迷っている相手に「イエス」か「ノー」を言ってくれるように促す便利なことばです。
Do you want to do this.... or not? 「ドゥユー、ウォント、トゥドゥジス、オアノット?」「これしたいの? したくないの?」
Are you gonna do that.... or not? 「アーユー、ゴナドゥ、ザッ、オアノット?」
「それするつもり? しないつもり?」
Will you do this.... or not? 「ウィルユー、ドゥジス、オアノット?」
「これするの? しないの?」
ぶっきらぼうで、けんかを売っているように聞こえないように、「....」のところに大きなポーズを入れてゆっくり話すとやさしく聞こえます。
■事務的にはきはきと言えば対等な人とのコミュニケーションにも利用可です。
-Why is this happening? 「なんでこんなことが起こるんだ!」 Twenty years! We've been in this country! Twenty years! We've been Americans! 「20年間もアメリカにいて、20年間もアメリカ国民なのに! 」
-The person who owns that pick-up has a child who's an honor student at Naptune Middle. 「あのトラックの所有者はネプチューン中学校の優等生の子どもがいる人よ。」 Do you want me to track them down or not? 「誰だか追跡しますか? しませんか?」
この場面では、ベロニカは仕事モードなので、はきはきと事務的に「オア、ノット」を聞いています。ベロニカ・マーズ3-16話より。
■簡単な単語で話そう