kind of 「カインドオブ」- あいまいに言う
日本語でも、断定しないで、あいまいに言う言い方はたくさんありますよね。
「疲れたぁ!」というより、「ちょっと疲れちゃって…。」とか、
「悲しいなぁ…。」というより、「なんだか、悲しい感じがするよね。」とか。
あらゆるところで、kind of 「カインドオブ」をつかうと、断定をさけてあいまいに表現できたり、あやふやな言い方がやさしいニュアンスになったり、フレンドリーになる効果もあります。「ちょっと…」、「何だか…」、「…みたいな」、「…のような」のような日本語のニュアンスになります。
- It's kind of caught everyone by surprise.... including me... as you know. 「僕を含めてみんな、不意の出来事にびっくりしたかと思うけど…。」「イツカインドオブ…」
- Yeah, it's kind of caught everyone by surprise. 「そうね、急でびっくりしたわよね。」「…イツカインドオブ…」
- And... it's kind of a big job and you are kind of a star pupil... and I was hoping you might be my teaching assistant. 「それでさ、僕にとってこれは結構大仕事だし、君は、いわば、スター生徒なわけだし…、君が教育助手になってくれたらいいなって考えてるんだけど…。」「…イツカインドオブ…」
このセリフにはたくさん kind of が使われています。特にティムの最後のセリフは、大仕事「ビッグジョブ」もあいまいで、スター生徒「スターピューピル」もあいまいな表現になっています。ティムにとっては、ベロニカに頼むことは、ちょっと言いにくい照れくさい相談なのかもしれませんネ。
ティムの最後のセンテンスをもっとあいまいな言い方に変えると、 I was kind of hoping .... となります。 ニュアンス的には、「希望している」があいまいな言い方になるので、「君が教育助手になってくれたらなってちょっと思ったんだ…。」のような感じになります。
ベロニカ・マーズ3-15話より
-Am I .... 「なんだか、僕は…。」
-Kind of. 「そんな感じだね。」
-Kind of. Kind of.... So, should I kind of stay or kind of go? 「そんな感じか…。て、ことは居てもいい感じなのかな、それとも行った方がいい感じなのかな?」「…シュドアイカインドオブ…」
ハンクとジルがふたりっきりでラブラブのところに旧友のジャックが訪ねてきています。Am I ... の次は .... interrupting? 「僕は邪魔かな? 」というセリフになる雰囲気の場面です。ハンクとジルはくっついたり別れたりしてるので、kind of 「カインドオブ」という表現にふさわしい間柄です。ロイヤル・ペインズ~救命医ハンク~3-11話より。
■「カインドオブ」をつけられる表現をピックアップしてみましょう。
It's kind of weird. 「ちょっと変な感じ」
It's kind of sad. 「ちょっと悲しい」
It's kind of funny. 「ちょっとおもしろい」
It's kind of a nice weather. 「まあ、いい天気と言える」
It's kind of a stressful job. 「ちょっとストレスのたまる仕事」
It's kind of a piece of cake! 「一種、簡単なことです! 」
You are kind of a nice guy. 「あなたはわりと人がいい」
I'm kind of a nice person. 「私は、まあいい人の部類に入る」
I'm kind of a slow starter. 「私はどちらかというと出だしが遅い部類の人間です」
「カインドオブ」はドラマによく出てくる表現で、バラエティーも様々です。好きなドラマを何度も観て聞いて、使える表現をぜひまねて使ってみましょう!
■簡単な単語で話そう