カイルXY シーズン2
SFといいますか、ミステリーといいますか、なんともジャンルわけがむずかしいテレビシリーズですが、「カイルXY」は、カイルの家族や学校の仲間との話題や恋愛のエピソードもあるので、安心して見ていられるファミリー青春SFミステリーというような感じです。
■おすすめレベル: 中級、英検2級程度~
■セリフの速さ(話すスピード): 普通
■セリフのおもしろさ: 普通
■セリフの簡単さ(簡単な単語を使っているか): 普通
■セリフの鮮明さ(何を言ってるかわかりやすいか): ときどき不鮮明
■登場人物
カイル: 主人公。純粋な心の持ち主。しかし、人間とは思えないくらい頭脳明晰。そのためか、表情のある話し方には欠けますが、純粋がゆえの率直な考え方とその言葉は大いに参考になります。
母ニコール: 表情も豊かですし、会話の表現力もあります。はっきりと、とても聞きやすい英語を話します。
ローリー: トレガー家の長女。ちょっと早口ですが、セリフは平凡ではなく頭を使ってちょっと工夫されているものが多い。
ジョシュ: トレガー家の長男。16歳にふさわしく、時々ティーンエイジャーの男子らしいくだけた英語を話します。
アマンダ: トレガー家の隣に住むカイルの好きな女の子。純真無垢なところがカイルに似ています。話し方もはきはきと優等生的でまねたい話し方です。
■カイルの純粋で公平な考え方
ジョシュがマリファナを吸ったことの言い訳をカイルに話します。You are all about expanding your mind. 「大切なことは自分の精神を拡大することだよ。」直訳で、「あなたの精神を拡大することがあなたの一番大切なことだ。」マリファナにも背伸びをすることについても感心がないカイルは、I can do that on my own. So can you. 「それだったら、僕は自分でできるから、君だって自分でできるさ。」と返します。
Not all of us have your brain power. ジョシュは、「みんなが君のような頭脳の持ち主ではないんでね。」と反論しますが、カイルは、 Then you can't afford wasted, can you? 「そしたら、無駄に使う余裕なんてないはずだよね? 」と返します。カイルには人間特有の迷いがなく、率直で、気持ちのいいセリフです。
父スティーブンが、自分の部屋にマリファナがあったことをカイルに言われ、言葉をにごすとカイルが言います。If something is a crime for one person, shouldn't it be a crime for everybody? 「ある人にとって罪なことだったら、それはすべての人に罪になるんじゃないんですか?」
Why would people risk stealing if they could end up here and lose everything? Odds are they will, eventually. 「なんで人は捕まって、すべてを失うのに盗みをするんだろう。いずれ捕まる確率の方が高いのに…。」警察署でアマンダに盗みをする人の気持ちを問いかけるシーンのセリフです。善を信じて頭脳明晰なカイルにとっては理解不可能なことでしょう。
すべて5話より