カールじいさんの空飛ぶ家
「カールじいさんの空飛ぶ家」は、主人公はおじいさんと子どもですから設定としても実際も、二人の会話は分かりやすくゆっくりとした英会話です。特にむずかしい単語は使われていません。話せる犬たちの会話はちょっとスピードが早いですが、繰り返しの言葉も多いので何回か聞くうち記憶に残りやすいでしょう。
■ラッセルがカールじいさんにアピールする様々な場面
I could help you cross the street. 「道を横断するのを手伝ってあげることができますヨ。」 I could help you cross your yard. 「庭を横ぎるのを手伝ってあげることができますヨ。」 I could help you cross the porch. 「玄関を横切るのを手伝ってあげることができますヨ。」この could はラッセルがカールじいさんにしてあげられることを示しています。
An explorer is a friend to all, be it plants or fish or tiny mole. 「冒険家はすべてのものの友だちだ! たとえそれが、植物や魚や小さなもぐらであろうと。」That doesn't even rhyme. 「韻さえも踏んでないよ。」Yes, it does. 「踏んでるよ」 鳥を飼ってほしいがために一生懸命カールじいさんに説得する場面。これは韻を踏んでないにしても、英語の映画ではよく韻を踏むセリフがでてきます。一種の言葉遊びですが、言葉で遊べるぐらい余裕があり、頭がよく働くスマートさの象徴と私は理解します。
■ラッセルの子どもならでこそ素直で心にしみるセリフ
That might sound boring. But I think the boring stuff is the stuff I remember the most. 「つまらなく聞こえるかもしれないけど、つまらないものの方が一番よく覚えているんだよね。」 ラッセルが彼のお父さんとした思い出を語るシーン。
■cumulonimbus 「入道雲」
ラッセルが入道雲をみていうセリフ。入道雲という英語の単語なんて、日本人でしたら一生に一度使うか、使わないかですよね。でも、長く勉強していると使う機会もあるものです。私はオーストラリア人の医者にかかったとき「尿」という単語の urine 「ユーリン」を知りました。その後、ずいぶん長い期間使う機会はなかったものの、仕事で医療関係のことが出てきたときに役にたちました。知っているといつか何かの役にたつものです。こんなふうにしてだんだん辞書を使わないで知っている単語が増えていって、英語や英会話の知識が増えていくことが楽しくなります!
■おすすめレベル: 初級か中級程度、英検準2級程度~
■セリフの速さ(話すスピード): 普通、犬たちはちょっと早い
■セリフのおもしろさ: 普通
■セリフの簡単さ(簡単な単語を使っているか): 普通
■セリフの鮮明さ(何を言ってるかわかりやすいか): 鮮明