映画とドラマの選び方
英語のリスニング教材や英会話教材として映画やドラマを選ぶ時は気をつけたい点があります。
■英語字幕のあるものを選ぶ
DVDによっては音声での英語や英語字幕がないものがあります。レンタルでお店でパッケージを確認できるときは、うしろの仕様が書いてあるところを確認しましょう。
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インターネットで買うときや、レンタルする(レンタルは心おきなく何日でも繰り返し見れる宅配DVDをお勧めします。三日とか一週間とかのレンタルではセリフが記憶に残りません!)ときは、音声のところに英語があるか、字幕のところに英語字幕があるか確認しましょう。 日本のアニメなどの英語吹き替えバージョンなどは英語字幕があっても吹き替えと完全に一致していない、または部分的にしか一致していないこともあります。昔の映画、ドラマなどは残念ながら日本語字幕しかなく、教材としてはいまいちお勧めしたいけれどできない「大草原の小さな家」のようなものもあります。リスニングに自信のある人でしたら、日本語字幕と英語の音声だけでスペルの訓練教材としてはいいかもしれません。イギリスのテレビドラマもアメリカのテレビドラマに較べると英語字幕がないものが多くあります。
■日常の会話の多いものを選ぶ
教材としての映画やドラマは会話が多くないと勉強になりえません。中身を見ないと本当に会話が多いか少ないかは判断できませんが、日常会話が多いのは海外テレビドラマの中のファミリードラマです。 また、海外テレビドラマは映画と違って毎週テレビで放送されていたものですから、映画の一話だけのドラマチックな物語と違って、もう少し日常が多く描かれていて、心穏かに勉強に集中できる要素が映画より多くあります。
「ギルモアガールズ」はセリフが非常に多い中級、上級者にお勧めのファミリードラマです。「ビフォア・サンライズ/恋人までの距離」は旅行に行った先での話しですが、セリフがとても多い映画です。初級、中級者におすすめします。また、映画だとSFとかミステリーは一話完結のグロテスクなものや怖ろしくて見れないものやセリフのないものなど教材に適さないものが多くあったりしますが、テレビドラマだと意外にそうでもないので、なかなかお勧めです。 「ヤング・スーパーマン」や「カイルXY」などお勧めします。
関連ページ: 映画のセリフで英語学習 > ビフォア・サンライズ/恋人までの距離
海外TVドラマで英語学習 > ギルモア・ガールズ
> カイルXY
■できるだけ現代の日常を描いたものを選ぶ
映画自体はすばらしいものであっても、リスニング教材や英会話教材として役にたつかどうかは別問題です。アクションが豊富なものやショッキングなストーリーは日常や仕事で応用できる英語は多くありません。また、時代があまりにさかのぼると現代では使われていない英語になってしまいます。 それを英会話に応用しようとするといくらすばらしい言い回しであっても意味が通じないことになってしまいます。
■できるだけカツゼツのいい役柄のものを選ぶ
カツゼツのいい役柄はしゃべることが専門のアナウンサー、弁護士、政治家などですが、書くことが専門の小説家、ジャーナリスト系の役柄も気のきいたセリフや文章がでてくるので勉強になります。
関連ページ:
海外TVドラマで英語学習 > アリーマイラブ グッド・ワイフ 彼女の評決 弁護士役
海外TVドラマで英語学習 > セックス・アンド・ザ・シティ コラムニスト、弁護士、宣伝広報のプロ役などカツゼツのいい女性たちです。
■できるだけなまりやスラングがないものを選ぶ
適度のなまりやスラングはリスニングや英会話の幅をひろげてくれるよいスパイスになると思いますが…。初級、中級ではリスニングがとても難しくなり、楽しく勉強できない可能性があります。 しかし、リスニングに多少自信のある人はある程度のなまりは国際人として通用するように聞き取れる必要があります。TOEICもアメリカ英語だけでなく、いろんな国の人のナレーションで構成されています。「ハンナ・モンタナ」の家族はテネシー州からカリフォルニア州にやってきたので、マイリーのお父さんはなまっていますが、そこがキュートです! ぜひ、テネシーなまりに慣れてください! また、イギリス英語のリスニングには「名探偵ポアロ」がお勧めです。ポアロはフランス語が母国語のベルギー人なので外国語なまりの英語の勉強にもなりますヨ。「マダム・マロリーと魔法のスパイス」はインドなまりが、これもまたアジア系のなまりで日本語なまりに近いかも?
関連ページ: 海外TVドラマで英語学習 > ハンナ・モンタナ
> 名探偵ポアロ
■できるだけR指定のないものを選ぶ
R指定とはその映画を見ることができる年齢制限のことです。PG12、R14、R18があります。暴力、性的な描写、ホラー映画、刺激度が高いものなどがR指定になっています。もちろん、R指定になっていてもリスニング教材や英会話教材になりえるものもありますが、家で家族がいる時に後ろに流しておいたりするときには子供への影響などを考えるとなるべくさけたほうがいいと思います。また、一人で見る場合であっても途中で刺激度の高い描写が出てくると勉強モードでなくなったりするので、できればR指定のないほうがおすすめです。
■自分のレベルと興味にあったものを選ぶ
あまりに英語が自分のレベルより簡単だったり、興味にあっていなかったりするとつまらなくなり、あまりに難しいと挫折して先に進めなくなります。5回ぐらい聞いても全く聞き取りができないようであったらもう少しやさしいものから始めましょう。その逆であまりにも簡単すぎるとワクワク感が感じられなくなり、あきてしまいます。勉強をつづけていくには飽きることと挫折感のちょうど中間のワクワクした適度の緊張感が必要です。それによって人は進歩しつづけることができるのです。
関連ページ:
意外にセリフが奥深いSF海外ドラマ > ヤング・スーパーマン
意外にセリフが多く日常会話もあるSF > カイルXY
日本のアニメ「ジブリ映画」> 魔女の宅急便
> となりのトトロ
ディズニーのアニメ > カールじいさんの空飛ぶ家
■買うか、借りるか
会話とそれを話している状況を記憶に刻み込むには何度も何度も観たり聞いたりすることをおすすめします。人の口ぐせを記憶する要領です。ですので、借りる場合は、できれば長い期間借りることができるものをおすすめします。宅配DVDは基本的には月に借りられる枚数を決めて契約し、延滞料はありません。または、買ってすりへるまで観たり聞いたりすることをおすすめします。
■何度も観たくなる心あたたまるストーリー
何度も観たくなるものは、やはり心が温かくなるものでしょう。海外テレビドラマでしたら、一つのディスクの中には2~4つぐらいのエピソードが入っていますから、自分の好きなドラマでしたら、その中でも最低一つぐらいは心が温まるストーリーが入っているものです。勉強は負荷をかけることも大切ですが、結局心温まるストーリーは度々見たくなるものです。度々観ていると必然的に記憶に残ります。優しい人が人を引き付けるように、人は度々心がホンワカするものに惹かれるものです。勉強のつもりだけで、映画やドラマを見ても結局は長続きしません。おばあちゃんの昔ばなしのように人の心をほっとさせるものもライブラリーに組み込みましょう。
■好きな俳優だったら繰り返し観るに耐えられる?
好きな俳優、女優、または好きなタイプの俳優さん、女優さんでしたら、何度観ても耐えられそうではありませんか?? 私的には、美形なのに気取らない、礼儀正しいのに、気さくで、フレンドリーな役柄が大好きです。そんな役柄は、セリフもたくさんありますしね! 管理人は女性なので、ハンサムな俳優で、こんな役柄なのは、「ホワイトカラー」のニールです。こんな男性が英会話の先生か、彼氏だったら、英語が超上達しそうですよネ!
関連ページ: 海外ドラマで英語学習 > ホワイトカラー
■進歩するためには多少の負荷は必要です!
もちろん、楽しく勉強することが続けていく秘訣ですが、飽きてしまってはもともこもありません。勉強を続けていくもう一つの秘訣は「情熱」です。向上心を刺激するためには、なぜだろうと疑問に思い、それを知りたいと思う情熱が大切です。ドラマ選びは一度見て到底難しすぎると思ったものでも、何度も聞いているとだんだん理解してきますし、だんだん耳が慣れて聞こえてきます。自分のレベルより少し難しいものの方が、親しみやすい、または好きな題材でしたら、何回も観たり聞いたりするでしょうから、「知りたい」、「上達」したい情熱にはマッチしています。
上級者には、親しみやすい日常会話の多いドラマや映画ばかりでは頭打ちです。日常会話だけではなく仕事現場で話されている言葉を聞く耳をつくって幼稚な英会話からお仕事英会話へレベルアップを目指しましょう!
関連ページ :
海外ドラマで英会話 > 仕事系(弁護士)ドラマ- アリーマイラブ グッド・ワイフ
仕事系(警察)ドラマ- クローザー
仕事系(FBI)ドラマ- ホワイトカラー
仕事系(医療)ドラマ- ドクター・ハウス